握られた左手

お盆なので、自分の不思議な体験話をひとつ・・・

これは、自分が23歳の時の体験です。
自分は漫画家としては遅咲きのほうだったので、
やっと連載をいただけた頃です。

少しは環境のいい所に住みたいと思い、引越することにしました。
そこは2階で、6畳に小さなキッチンがある部屋でした。
トイレは共同、風呂はありません。
1階にお住まいの大家さんが、2階にある4部屋を貸間にしていたのです。
大家さんは品の良いおばあさんで、娘さんと二人住まいでした。

娘さんは働きに出ているようで、
日中は大家さん一人きりのようでした。
他の部屋の方達も朝に出勤しているようで、日中は静かでした。

不動産屋の話では、男性の入居者は自分が初めてとのこと。
それについて、ノーテンキな自分は気にもとめませんでした。
ずっと4畳半住まいだったのが6畳に変わったもので、
嬉しさのほうが勝っていたんだと思います(笑)。

その頃の自分は、お金はそんなに稼げないけれど、
好きなことをして生活できている充実感がありました。

家賃は直接大家さんに渡すことになっていましたので、
うちとけて話すようになっていきました。
住み始めて一年位たった頃、大家さんに部屋が空いたので
誰か紹介して欲しいと相談されました。
それで、知り合いの漫画家で一番信用できる
真面目なH君を紹介したのです。
H君は大家さんのお眼鏡にかない、すんなり入居が決まりました。

そんなある日、9月頃だったと思いますが、
仕事が終わって寝床に入りウトウトしかけてた時・・・
誰かが、足元のほうから布団に入ってきたのです。
「うぎゃっ!」と思いましたが身体が動きません。
ほどなく、その誰かが自分の左手をギュッと
握ったのです。

その瞬間、身体が動きました。
一体、何だったのだろう?
夢にしては、手を握られた感覚ははっきりとあるし・・・。
いや、夢に違いないと思うようにしました。

この話をH君に言ったら、彼は
「そういえば、オレも不思議な体験をした」と言うのです。
彼の話はこうです。
H君が銭湯から帰って来た時、二階に通じる階段の下に
女の人が立っていたんだそうです。
大家さんの娘さんだろうと思ったらしいです。
でも、H君が靴を下駄箱に入れて、顔を上げた時には
誰もいなかったそうです。

彼も見間違いかもと思うことにしていたようです。

このエピソードには、さらに後日談があります。
霊感の強い友人が泊まりにきたことがありました。
泊まった翌朝、その彼が言うには
「天井にいっぱい手が見えた」とのこと。
おいおい、聞きづてならないな~と思いました。
結局、その部屋は契約を更新しませんでした。

今考えれば、女性しか入居を認めていなかったのに
何故、男性でもOKにしたのか疑問が残ります。
何があったのか、大家さんに聞けば良かったかな。
いやいや、聞かなくて良かったです。
本当に何かあったら、もっと怖くなるじゃないですか。

話変わって、その頃描いたイラストのひとつが、
3年前に画像掲示板に貼られていたので思わず保存しました・笑。
確かテレビマガジンという雑誌に掲載されたものです。
コンバトラーV
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コメント

七式工房

そうそう!
生きている人間のほうが怖いと思ったこともありますよ。
明け方、風呂場のほうで音がするので目を覚ました。
見てみたら上下白服の若い男性が足を洗っていました。
恐る恐る声をかけたら、何もせずに出て行ってくれましたけどね。
その人裸足だったんですよ。
玄関の鍵をかけ忘れていたんです。
あれは本当に怖かったです。

マルボーズ隊員(タカダカズヤ)

ぎゃ!
こわい!
こわすぎる!!
幸いにして、私はそのような恐怖体験はありません。
上京して四畳半のところへいたこともありましたが
今のところで5軒目ですけど、霊的なものは
まるで未体験です。
だけど、人に関しては、えらい人がおったなぁ〜って
のがございました。
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七式工房

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